NISSHA「EnOcean LPWA長距離無線センサー」がNTT東日本の圃場センシングに採用

 日本写真印刷株式会社(NISSHA)とグループ会社のサイミックス株式会社が開発する「LPWA長距離無線センサー・システムNSOS-100」が、NTT東日本の圃場センシングソリューション「eセンシングForアグリ」の生産管理用システムとして採用された。

同製品はは、農作物管理に欠かせない、温度・湿度・照度・土中温度・土中水分量を測定し、無線で遠隔地までデータを送る、電池、電源、配線不要のシステムです。

EnOceanの長距離LPWA通信技術を使用した無線センサーシステムの実用化において、世界初となります。(2017年5月現在 当社調べ)

※LPWA(Low Power, Wide Area)は小電力で長距離無線通信を実現する通信技術の総称です。

NISSHA「EnOcean LPWA長距離無線センサー」を商品化、IoT技術を活用したスマート農業を推進
「eセンシングForアグリ」概要
電源不要のセンサーと無線通信機器を圃場に設置することで、「温度」「湿度」「照度」などのセンシングデータを、同じくNTT東日本が提供するオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~る」に自動収集し、スマートフォンアプリやPCなどを用いて圃場環境を“見える化”するソリューションです。
そして、収集したセンシングデータの活用により、農業の生産性向上をサポートします。

採用事例
2017年4月から、IoT技術を活用したスマート農業の推進を図る、ふくしま未来農業協同組合(JAふくしま未来)が、果樹の防霜(ぼうそう)対策を目的に「eセンシング For アグリ」を導入しています。


「LPWA長距離無線センサー・システムNSOS-100」の特長
NISSHA「EnOcean LPWA長距離無線センサー」を商品化、IoT技術を活用したスマート農業を推進・センシング技術によりデータに基づいた農業の効率化を支援します。

・小型・軽量のソーラーパネルを内蔵した環境発電(エナジーハーべスティング技術)で、電源・配線が不要です。

・採光可能な場所であればどこにでも設置でき、設置直後から連続稼働が可能です。

・温湿度センサー・照度センサー・送信機・受信機のセットに加えて、土中温度センサー、土中水分センサーをオプションにご用意しています。

・環境発電のみで最長2kmの通信を実現しています。※周辺環境による

・屋外設置仕様(防塵・防水対応 IP67相当)です。

・耐光性、耐塩水性、耐薬品性などが要求される屋外仕様をすべて満たしています。


関連ページ
・無線センサーネットワーク(NISSHA公式サイト)
http://www.nissha.com/products/dev/wireless.html
・サイミックス株式会社
http://www.nissha.com/company/office/simics.html