オイシックスのN1サミット金賞はフィルム水耕栽培トマトが受賞。植物工場など最新技術が普及

「N-1サミット2017」において、全国1000軒以上のカリスマ農家の中から最も多くの消費者に感動を与えた農家を表彰する「農家・オブザイヤー」にて、フィルム水耕栽培の「みつトマト」、LED補光による水耕栽培の「かがやケール」などが選ばれた。

第13回目となる今回は、総勢13名のノミネート者の中から「みつトマト」をつくる伊原 努さん(千葉県)が最高金賞に選ばれました。みつトマトは土ではなく、”薄い透明なフィルム”を活用し、僅かな水分だけを通す性質があるそのフィルムを活用することで、糖度の高いトマトの育成に成功しています。伊原さんは今回で7年連続入賞となり、昨年は銀賞でしたが、今回は最高金賞受賞となりました。

銀賞には「かがやケール」をつくる小山 竜平さん(兵庫県)が初ノミネート、初受賞となりました。土で育てるケールが多い中、かがやケールは水耕栽培を採用。特殊な赤と青のLEDライトの光を絶妙に調整することで、食べやすいやわらかさや味わいを実現しました。

また、銅賞には、「子大豆もやし」をつくる川口 康三さん(長野県)が選ばれました。この子大豆もやしは、生鮮野菜で日本初の機能性表示食品に認定されたもやしです。昨年の銅賞に続き、2連続銅賞を受賞しました。

今年のN-1サミットのテーマはアグリテックでしたが、農家・オブザイヤーでは最新の農業技術を活用した生産者が上位を飾り、テクノロジーを活用した農業が消費者にも受け入れられていることが伺える結果となりました。


テクノロジーを活用する生産者が上位を独占!受賞者の商品特徴

最高金賞!ころんと真っ赤な“みつトマト” 特殊なフィルムを活用し甘いトマトを実現
・生産者:伊原 努さん(千葉県) / 商品名:みつトマト


<商品特徴>
若手生産者、伊原さんのみつトマトは、名前のとおり“みつ”のように甘いトマトで、お子さんを含む多くのお客様の心をつかみました。

ビニールハウスで作る土を使わない水耕栽培で、医療分野でも使われている特殊なフィルムを活用し、根から吸収する水分を細かく調整し制限することで、甘みやうまみが凝縮されたフルーツのようなトマトにする、高い技術を持っています。今回を含め、7年連続入賞し、今年は最高金賞を手にしました。

銀賞!おいしく食べてキレイをサポート “かがやケール” LEDを活用した栽培で初受賞
・生産者:小山竜平さん(兵庫県) / 商品名:かがやケール


<商品特徴>
ケール独特の嫌味がなく、やわらかい葉のため、サラダとして生で食べることができます。土で育てるケールが多い中、特殊な赤と青のLEDライトの光による水耕栽培によって、食べやすい柔らかさや味わいを実現し、多くのお客さまから評価され、初ノミネート、初受賞を果たしました。

銅賞!女性にうれしい “子大豆もやし”/栄養価に優れるもやしがおいしさでも評価
・生産者:川口 康三さん(長野県) / 商品名:子大豆もやし

<商品特徴>
一般的なもやし(緑豆もやし)(※1)と比較して、葉酸が3倍、カルシウムが3.7倍含まれます。また、脳内に存在する「GABA」、成長ビタミンと言われる「ビタミンB2」、「大豆イソフラボン」が含まれています。

このもやしは種の産地・品種をしっかり把握し、中央アルプスの駒ケ岳の伏流水のみでじっくり育てられました。通常の緑豆もやしよりも、しっかりしているので炒めるとシャキシャキとした食感が楽しめます。昨年に続き、2年連続銅賞を受賞しました。
(※1)メーカー緑豆もやし分析データ比較


■ 農業界の活性化を目指す「N-1サミット」とは
「N-1サミット」は、将来の農業会を背負って立つ、自信と気概を持って農業に取り組む人たちが集い、学び、考え、交流し、称えあう場として、農業界の活性化を目指すイベントです。2000年からスタートし、今年で8回目の開催となりました。

今回のテーマは、「アグリテック」です。イベント当日は、農作業を楽にする農機具の電動化キット、畑の湿度、日射量などをデータ化できるセンサーなど、最新のアグリテックを参加生産者が体験しました。

<N-1サミット2017 開催概要>
・日時:  2017年3月14日(火)13:30~18:00(受付13:00~)
・会場:  品川区立総合区民会館「きゅりあん」(東京都品川区東大井5-18-1)
・主催:  N-1サミット実行委員会
・後援:  農林水産省