ネイチャーダインが電気や機械を使わない自動野菜栽培システムを開発

 ネイチャーダイン株式会社は、世界で初めて、電気も機械も使わず太陽熱と重力で稼働する自動野菜栽培システム(Solar Pneumatic Bio-Cycle System、以下:SoBiC)を開発し、クラウドファンディングのMakuakeにおいて商品の提供を開始した。
ネイチャーダインが電気や機械を使わない自動野菜栽培システムを開発
 その場の環境条件や天候に応じた「絶妙の水の循環制御」を、電子制御や高精度の機械式ポンプやバルブシステムなど複雑な機器を一切利用する事なく、極めてシンプルな構造ユニットだけで、太陽の熱エネルギーを直接動力変換し、自動的に稼働させる事を実現した。

 この自然のリズムと摂理に応じた水の循環は、SoBiC内の培地中の酸素の取り入れや、微生物の活性化、硝化作用の促進や自然浄化もする、まさに自然のバイオサイクルを構成し、効率的に野菜を育成させる。これまでの栽培実験で、通常のプランター栽培と比較すると高い発芽率と成長速度の差が確認されている。

 同社はこのシステム基盤に、有機培養土や肥料をカプセルに収めた「野菜のカプセル」を開発し、栽培システムでは世界初の、無電源で、手軽なワンストップパッケージ化に成功した。そして今期の栽培可能期間に合わせて、少量限定生産のハンドメイド栽培パッケージキットの販売予約を6月29日よりMakuakeクラウド・ファンディングで開始した。

 このシステムキットを利用する事で、家庭でも1日に2,3時間の直射日光があたる約50cm四方のスペースがあれば、ほとんど手間をかけず完全に近い「有機野菜」が簡単に収穫できるようになる。これまでの土作りから毎日の水やり、雑草取り、難しい追肥などの非常に手間のかかる「家庭菜園とはまったく異なる形」で、自分が納得できる安全で健康的な有機野菜が手間もかけずリーズナブルな価格で入手できる新たな選択肢になるだろう。

 また、SoBiCは非常に柔軟な拡張性も備えており、設備コストをかけず需要に応じて1台ずつ増やして大規模な菜園にまで拡張が可能なので、都市の屋上を利用した「都市農業」や「緑化政策」にも、コストレスで簡易で非常に有効なソリューションツールの一つとなるだろう。

ネイチャーダイン株式会社:http://www.naturedyne.com