昭和電工による協栄興業の植物工場設備を建設。最大で日産3000株の生産と機能性野菜の研究も

 昭和電工株式会社は、協栄興業株式会社(本社:愛知県東海市)の大規模植物工場「あかりえ菜園 美濃」(岐阜県美濃市)を5月26日に竣工した。施設はLED光源を使用した完全閉鎖型の植物工場で、フリルレタスなどの葉菜類を一日に最大3,000株が収穫できる生産能力を持つ。
昭和電工による協栄興業の植物工場設備を建設。最大で日産3000株の生産と機能性野菜の研究も
施設は、同社独自の高速栽培技術S法(SHIGYO®法)と、S法の効果を最大化するように設計されたLED照明や栽培ユニットなどをパッケージにしたもの。S法を用いて農産物の品種や生育時期に合わせた最適な光を選択的に照射することにより、蛍光灯および固定式のLED照明を使用した工場に比べて収穫量を増やすことが可能となる。

 あかりえ菜園 美濃では「これまでにない、より良い野菜を創りたい」との想いから、安心安全でより豊かな食生活を目指し、栄養価の高い美味しい野菜を栽培する。

生産される野菜を“クリエリーフ”と名付け、清潔な環境で栽培された、長持ちしロスの少ないクリエリーフを、提携飲食店向けに販売する計画。さらに、工場内には研究室を設け、通常生産とは別に栄養価の高い機能性野菜や薬草、果物の研究生産を進めていく、という。