キーコーヒー株式会社が、2016年4月より、世界的なコーヒー関連事業における非営利の研究機関である「World Coffee Research」の日本初のゴールドメンバーとして、同団体が取り組む「International Multi-Location Variety Trial」(以下IMLVT)活動に協力を開始した。
世界的にコーヒーの需要が増えている一方で、生産現場では、地球温暖化による気候変動や病害虫による被害など、常に様々なリスクを抱えており、将来の安定供給が危惧されている。IMLVTは、病害への耐性や優れた味わいをもつ高品質なコーヒーを永続的に生産できる品種を発掘することを目的に、世界各国のコーヒー生産地にて、世界中から選ばれた優良品種の栽培試験を行なっている。
同社もその活動に参画し、生産者の経済的、社会的な生活向上と、未来に向けたコーヒー産業の発展を支援していくほか、従来より永続的なコーヒー生産の実現を目指して事業展開してきた、インドネシア・スラウェシ島 トラジャ地方の農場を研究場所として提供するなど、全面的に協力していく予定だ。
「World Coffee Research」は、アメリカ合衆国テキサス州の「テキサスA&M大学」のノーマン・ボーローグ国際農業研究所に本拠を置き、世界20ヵ所以上のコーヒー研究機関、先進的科学研究所とのネットワークを介して運営されている非営利団体。新しい革新的なテクノロジーを提供し、コーヒー生産を進化させることにより、生産性と品質を高め、長期的な供給の安定化を目指している。
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