システム開発の大和コンピューターは、 大阪府立大学のグリーンクロックス新世代(GCN)植物工場を利用して野菜の生産・販売を行うグリーンクロックスと資本提携を行うと発表した。同社は、グリーンクロックスの株式10%を取得し、資本提携関係を構築する予定である。
大和コンピューターは自社のIT 技術を活かし、静岡県袋井市にて11,177 ㎡の農地に3,348 ㎡のハウスを確保した。既に農作物の生産・販売を行い、統合環境制御システムや流通トレーサビリティーシステムの構築など農業のICT化に取り組んでいる。こうした統合環境制御システムによる施設園芸とグリーンクロックスの人工光型植物工場の強みと特長を相互に活かしていく。
※グリーンクロックス新世代(GCN)植物工場
大阪府立大学植物工場研究センターによる、3年半にわたる研究開発や実証の成果をもとに、世界初のグリーンクロックス技術による苗診断ロボット※1 や、LED(発光ダイオード)光源の全面的な採用、植物工場として国内初となる自走式搬送ロボットなど最新技術を実装した植物工場
場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス(大阪府堺市)
規模:鉄筋コンクリート造地上2階, 総延床面積約1,300 ㎡
※1 グリーンクロックス技術による苗診断ロボット
幼苗ステージでの時計遺伝子の活性度に基づいた優良苗自動選別と移植作業を組み合わせたロボット
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