遠藤商事、LED光源を採用した大規模・植物工場による生産開始

 山形や宮城にてガソリンスタンドを経営する遠藤商事では、旧食品工場を活用した完全人工光型植物工場を2014年10月に開業した。施設名は「イーベジ・ファーム」、主にリーフレタスなどの葉野菜の生産を行う。

植物工場は、鉄骨平屋で広さ約1,400m2、施設内はクリーンルーム化され、約2,000平方メートルの栽培ルーム内に6~7段の多段式の生産システムを導入した。

光源はLEDを採用し、リーフレタス換算で日産で約4,300株の生産が可能となっている。なお、約5,500平方メートルの敷地内にある土地と建物の取得や改修費などの総投資額は約6億円、という。

栽培品目は顧客ニーズや露地野菜との市場価格に応じて、20種類ほどの野菜を生産する計画。

栽培施設には、高単価で取引される希少品種や、大きな需要があるリーフレタス等、幅広い種類の野菜が栽培できるように、面積の異なる栽培スペース区画を設けることで、生産サイクルを調整する、といった工夫が行われている。