天然ガスを活用したトリジェネシステムにて、トマトやベビーリーフの通年栽培。北海道苫小牧市にて竣工式を開催(JFEエンジニアリング)

JFEエンジニアリングおよびグループ会社のJファーム苫小牧株式会社は3月18日、北海道の苫小牧市東部の工業団地で植物工場の起工式を開いた。同社では、昨年10月、オランダ型の高栽培制御システムや国内初の大規模トリジェネレーションシステムを取り入れた生産プラントによる農業ビジネスへの参入を決定し、スマートアグリ事業部を発足した。


建設予定の施設では、天然ガスを使った発電設備で植物の生育に必要な熱、二酸化炭素(CO2)を同時にまかなう「トリジェネレーション」システムを導入し、道内でもベビーリーフ・トマトの通年栽培を目指す。施設は7月に完成し、秋にはベビーリーフなど野菜の出荷を始める計画。

天然ガスを活用したトリジェネシステムにて、トマトやベビーリーフの通年栽培を北海道でも目指す(JFEエンジニアリング)

<同社による事業計画資料より>


JFEエエンジニアリングと札幌市の農業生産法人、アド・ワン・ファームが共同出資して設立したJファーム苫小牧が運営する。3.8ヘクタールの敷地に設けた1.5ヘクタールの栽培棟で、ベビーリーフとトマトをそれぞれ年間100トンずつ栽培できる。その他、同社ではトリジェネレーションシステムの運用で培った技術を生かした、低コスト型のプラントも開発・外販したい考えで、野菜の販売と併せて5年後に100億円の売上高を目指す、という。


※ 参考:同社によるプレスリリースより