西部ガスは農業施設向け暖房システムの開発に乗り出す。暖房装置の農業応用を目指すKFTアグリ(福岡市)に1億円を出資し、このほど社員を出向させた。KFT社を支援して早期に野菜工場など農業施設向けのシステムを開発。自社で手掛ける野菜の水耕栽培への応用を目指す。システムの燃料に使う液化石油ガス(LPG)の拡販にもつなげる。
KFTアグリは岩盤浴施設を運営し、住宅など向け暖房装置も販売する石の癒(福岡市)の子会社として2010年6月に発足。
西部ガスは3月に第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の50%を取得した。現在の住宅向け装置は温水を流したパイプから出る遠赤外線を利用しており、従来の暖房よりも野菜の栽培に向き、燃料費も減らせるという。
西部ガスは食品関連事業にも力を入れており、自社の子会社であるエスジーグリーンハウスではリーフレタスの水耕栽培・販売を行い、5月には鮮魚卸売業者の福岡中央魚市場も買収している。(参考:日本経済新聞より)
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現