東京天然ガス発電所プロジェクトチームが煙突部に排熱を利用した植物工場を提案。デザイン性も兼ねた都市近代的な施設アイデア

東京都は12月20日「東京天然ガス発電所プロジェクトチーム(PT)」の第3回会合を開き、天然ガス発電所建設の具体化に向けたアイデアの一つとして、煙突部に排熱を利用した野菜工場の機能を取り入れる方向性を示したPTのチームリーダーを務める猪瀬直樹副知事は「地産地消の考え方で消費者に近い東京近郊に建設する場合、東京の新しい集客施設として世界的に有名になるはずだ」と意欲をのぞかせた。
 
 
施設にはイルミネーションなどの“魅せる”機能も導入していく考えで、実現すれば新たな発電所のあり方として注目を集めそうだ。こうした発想を選択肢の一つとして検討を重ねながら、2011年度末をめどに事業、技術スキームを盛り込んだ報告書をまとめる。
 
 
アイデアは、コロンビア大学の教授がドバイで建設を提案している「垂直農場」の考え方を参考としたもの(本サイトでも過去に色々と紹介している:参考ページ)。都市生活を送りながら高層ビルで年中安定して農作物を得ることができ、環境や生態系の破壊防止に対しても効果が期待できることから、世界中の科学者や建築家などが強い関心を抱いているという。猪瀬副知事は「煙突の側面にうまく野菜工場の機能をはめていくことで、コスト面に寄与できれば」としている。<参考:建設通信新聞より>