先日はサイエンス・クリエイト社の食用花が栽培可能な小型・植物工場を海外に展開する記事を掲載したが、同社が中心となり、中小企業15社の技術を結集させ植物工場を開発、海外への事業展開に関連するニュースを以下に掲載しておく。
豊橋15社、植物工場開発、中小企業の技術結集、海外都市の需要開拓
愛知県豊橋市の中小企業15社は、野菜を栽培する「植物工場」を開発した。温室設計の大仙、発光ダイオード(LED)販売の東洋ライト工業(いずれも愛知県豊橋市)などが、農作物の効率栽培で培った技術力を結集して独自商品を生み出した。香港、シンガポールなど野菜栽培が難しい海外の人口密集都市の富裕層の需要を狙う。今後5年間で100台の受注を目指す。
植物工場の名称は「クリエーティブ・グリーンハウス」。愛知県や豊橋市、中部電力、トヨタ自動車が出資するサイエンス・クリエイト(愛知県豊橋市)が中小企業15社を集めて開発した。温室設計やLED、種苗改良、温度センサーなどの技術を豊橋市周辺の中小企業が持ち寄った。豊橋技術科学大学発のベンチャーの培養技術も活用している。植物工場はLED照明を用いて、レタスやベビーリーフなどの野菜を効率的に栽培できる。1平方メートルの小さなスペースでも設置が可能。
鮮度の良い野菜の供給が比較的少ない人口密集都市向けの販売を想定する。価格は、1台2000万円程度を予定している。東三河地域は全国有数の農業生産地として知られ、農業関連技術を持つ企業が集積している。サイエンス・クリエイトは今後も地域の技術力を生かした新事業を手掛けていく計画。
(日本経済新聞より)