NTT東日本とバイオマスリサーチ株式会社は共同出資を行い、新会社「株式会社ビオストック」を2020年7月1日に設立した。
ビオストックでは、人手不足や悪臭に伴う近隣からの苦情といった畜産・酪農家の方々の悩みごとを解決すべく、糞尿処理を大幅に省力化できるバイオガスプラント等の次世代畜産・酪農施設や、IoT/AIを活用したデータ駆動型畜産・酪農関連ソリューションを提供していきます。
同時に、バイオガスプラントから創出される有機肥料や再生可能エネルギーを活用することで、自治体・JA・畜産農家・地域企業の皆さまとともに地域循環型エコシステムの構築に取り組んでいきます。
■1.背景と目的
国内の畜産・酪農業に携わる農家数は直近30年で1/3に減少する一方で、1農家あたりの飼育頭数は約3倍に拡大しており
「収入拡大のために飼育頭数を更に増やしたいが、人手は増えないので、飼養管理以外の仕事は省力化したい」
「近隣住民から悪臭に関する苦情があるため対策したい」
「バイオガスプラントを導入すると糞尿処理の稼働や悪臭がなくなると聞いているが、導入コストが高く、自己資金・借入では対応が難しい」
といった畜産・酪農家の声が多くあります。
このような背景を踏まえ、NTT東日本とバイオマスリサーチは、昨年12月から実施している業務提携を深化させ、合弁により新会社を設立し、畜産・酪農業の課題解決に取り組みます。
■2.新会社の概要
(1)会社名:株式会社ビオストック
(2)本社所在地:北海道帯広市
(3)事業内容:
‐ICTを活用した次世代畜産・酪農関連施設(バイオガスプラント等)の提供、運営
‐データ駆動型畜産・酪農関連ソリューションの提供
(4)資本金:1億円
(5)株主:NTT東日本、バイオマスリサーチ
(6)設立年月日:2020年7月1日
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