三菱ガス化学株式会社は、国内最大規模となる完全人工光型植物工場を、同社・事業所である「QOLイノベーションセンター白河」内に建設し、2019年11月22日に竣工した。施設規模はリーフレタス換算(80g/1株)にて1日、3.2万株と国内最大級の施設となる。
完全人工光型植物工場は、従来の畑地栽培やハウス栽培とは異なり、施設内で植物の生長に必要な光、温湿度、二酸化炭素濃度、水分、栄養分等の環境条件を制御しながら、常に最適な生育環境で植物を栽培する施設です。そのため、季節や天候に左右されることなく、一年を通して、安定した品質の野菜を、安定に提供することが可能となります。
この度竣工した工場は、完全人工光型植物工場としては国内最大規模を誇り、1日2.6トン以上、1株80グラムのリーフレタス換算で約32,000株の葉菜類の生産能力を有します。
また、工場設計の工夫や最新の技術ノウハウ等の導入により同時に多品種を栽培でき、一般消費者向け個包装商品から業務用商品まで、顧客ニーズに沿った計画的生産及び供給が可能となりました。
今後は、当社と株式会社ファームシップが共同で設立しましたMGCファーミックス株式会社がこの工場を運営致しますが、GLOBAL G.A.P認証(注)の早期取得に向けた活動を開始する等、安全・安心にこだわって生産・販売を行ってまいります。
注1 G.A.P:
G.A.P.(ギャップ)とは、GOOD(適正な)、AGRICULTURAL(農業の)、PRACTICES(実践)のことで、食品安全、労働環境、環境保全を配慮して構成され、農業生産におけるリスクを低減するために、PDCAサイクルを回し、継続的に改善していく仕組みのことを示します。
注2 GLOBAL G.A.P認証:
GLOBAL G.A.P.(グローバルギャップ)認証とは、前記G.A.P.の取り組みを証明する国際基準の仕組みをいい、世界120か国以上に普及し事実上の国際標準となっています。
また、ネスレやマクドナルド等の世界の大手食品メーカーや流通業者が参加するGFSI(Global Food Safety Initiative)に承認されている食品安全に関する国際規格の1つであり、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドです。
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