神奈川県住宅供給公社は、二宮団地にて団地と地域の活性化を図るため、団地再編事業を加速させる。具体的には、公社が運営している共同農園の管理や農業体験イベントの開催などに協力していただける方を、アグリサポーターとして募集し、二宮団地に住みながら就農していただく制度を創設した。
公社では、平成28年4月より団地再編事業に取り組んでおり、これまで、住宅のリノベーション、共同施設の整備、地域イベントの開催などを行ってきました。
そうした中、持続可能な地域の魅力づくり、団地への更なる移住増を目指し、元々この地域で盛んであった農業に焦点をあてた新たな取組みを行っていくこととしました。
【アグリサポーター制度概要】
<1> 公社が提供する支援内容
(1) 住宅の支援
農業収入が安定するまでの期間、二宮団地の住宅を半額家賃で賃貸します。
(就農予定者は賃貸借契約の始期日より5年間、既就農者は契約始期日より3年間)
(2) 農業の支援
二宮団地4号棟の一部を農業に使用できる住宅付属倉庫として整備し、農機具置場及び農機具を無料で貸し出します。
(3) 地域住民との交流支援
団地住民、地域住民との交流のきっかけ作りを行います。
(4) その他の就農支援
収穫物を公社が買い取り、所有している有料老人ホームの食事の食材として使うことを検討しています。
<2> アグリサポーターに協力いただくこと
(1) 地域活性化への協力(公社共同農園(菜園・田んぼ等)及び自農地での農業体験イベントや各地域イベントへの協力等)
(2) 共同農園の管理協力(日常の草刈作業などの管理など)
(3) 自治会活動への協力
【二宮団地概要(開発当初)】
所在 :神奈川県中郡二宮町百合が丘
開発時期:(1) 造成開始 昭和37年12月
:(2) 公社賃貸住宅管理開始 昭和41年
開発面積:71.9ヘクタール
建設戸数:公社賃貸住宅 28棟856戸(現在、18棟580戸に集約中)
戸建住宅ほか 710戸(宅地分譲を含む)
県営住宅ほか 326戸
合計 1,892戸
賃貸施設:店舗14区画(一部住宅付)
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現