SOMPOホールディングスの子会社であるSOMPO Insurance Thailand Pcl.(SOMPOタイ)は、主に農業従事者向けの融資を行うタイ農業協同組合銀行(Bank for Agriculture and Agricultural Cooperative(BAAC)とともに、タイで初めてロンガン農家向けの『天候インデックス保険』を2019年2月中旬を目処に販売を開始する。
背景と目的
タイでは、近年の気候変動によって極端な干ばつなどの自然災害が発生しており、農家では事業の安定化が課題となっています。SOMPOタイは、2010年からBAACと連携し、タイの東北部の稲作農家向けに天候インデックス保険を販売してきました。
近年、タイにとって主要輸出農業作物であるロンガンも干ばつリスクにさらされています。タイ政府は、ロンガン農家の安定的成長のため、保険活用も含めた経済的支援策を検討してきました。
SOMPOタイは、稲作農家向けの天候インデックス保険の販売ノウハウを活かすと同時に、SOMPOホールディングスの主要海外事業会社であるSOMPO International Holdings Ltd.(SIH」)が立ち上げた統合プラットフォームである「AgriSompo」(※)を通じて技術提供を受けることにより、人工衛星データを活用したロンガン農家向けの『天候インデックス保険』を開発しました。
※AgriSompo:世界各国のマーケットニーズに応じた農業リスクマネジメントソリューションを提供するために、農家・農業事業者、農業保険を取り扱う保険会社に対して、統一的な基準で保険引受(アンダーライティング)をし、一連の商品に対する専門知識と技術を提供することを目的にしてSIHが2017年11月に立ち上げた新統合プラットフォーム。
北米、ヨーロッパおよびオーストラリアの農業マーケットにおいて保険、再保険および天候デリバティブ(天候インデックス保険)など幅広く提供しており、現在は南米およびアジアの主要な農業マーケットに拡大している。
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