米国カリフォルニア州を拠点とするIron Ox社は、2015年に設立したばかりのベンチャー企業であるが、作業員が不要で、ロボットが管理・運営する植物工場向けの自動システムを開発している。
自社施設(約93m2)では、自動ロボット「Angus アンガス」が大きな栽培ベッドを運搬している。
植物工場向けの自動システムでは、養液の入った大きな栽培ベッドを運搬するロボット、そして、栽培ベッドに並べられている野菜1株ずつを定植・移動させるロボットアームの2種類の機械が稼働している。
米国における年間の農業生産経費は40兆円
米国では、200万人の農家が、播種・定植・収穫といった農作業のために92.5万人の作業員を雇用しており、主要経費の一つである人件費を含め、農業生産のために投じられたトータル経費は、2017年では約40兆円(3,500億ドル)にも上る、という。
さらに、農作業を行うメキシコなどからの季節労働者も減少しており、多くの生産企業がICTやAI、ロボット・自動化システムへの研究開発や投資を増やしているのは間違いない。
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