地産地消型レストランや、植物工場の起業家育成支援などフードビジネスに幅広く関わっているキンボール・マスク(Kimbal Musk)氏は、同氏などが設立したNPO団体「Big Green」にて、学校にプランター栽培を設置、子供達への科学教育活動を行っている。
Big Greenでは今回、500万ドルをかけて、ミシガン州・デトロイト都市圏にある100件以上の学校に、菜園を設置する。主に都会の子供達が、新鮮な農作物に直接、触れ合う機会を提供することで、リアルな農業・食育を普及させていく計画。
子供達に学校で農業の楽しさを教える活動を行う「Big Green」は2011年から、土を使ったプランター栽培を学校に設置し、野菜や果物の栽培指導を行っている。
活動エリアは、デンバー、インディアナポリス、ピッツバーグ、ロサンゼルス、シカゴにも広がり、現在までに25万人以上の子供達が参加している。
農業を通じて、子供達に楽しく学ぶ機会を提供しながら、正しい知識(食、栄養学、農業を通じた環境学・科学など)を取得。
さらに、新鮮な野菜・果物を学校や周辺レストラン、家庭でも提供することで、子供達の健康にもプラスとなる。
ジャンクフードや質の悪い食事が中心となってしまった子供達は、現在、幼稚園児でも40%以上が肥満と分類されるくらい、深刻な状況であるからだ。
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米国デトロイト、500万ドル・100カ所の学校にてプランター栽培を設置
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