NY州の学校で特殊な温室ドームハウス・人工光型植物工場を導入し、貧困エリアの生徒たちへ新鮮野菜を利用した昼食を無料提供

先日もアクアポニクス装置を学校などの教育機関をターゲットに普及活動を行っているKijiji Grows社の事例をご紹介したが、学校の先生が生徒のために農業実習や水耕・アクアポニクス装置の製作などを授業プログラムに組み込むことは米国では珍しいことではなく、政府や民間企業からの助成金を得ることで、少し大きな装置を導入することも可能である。
 

 
例えば、NY州にあるBelfast Central Schoolでは、2万5千ドルの助成金を得て、特殊反射板・3重構造の温室ドームハウスを建設し、中では土壌栽培と水耕栽培にて野菜を生産している。温室ドームハウスは、全て太陽光のみで運営され、下段には土壌・上段には水耕栽培を行っている。
 
 
学校はNY州でも高い貧困エリアに位置しており、生徒の50%は昼食を抜くか、もしくは量を減らしている。こうした現状・課題を解決するために学校側は、外にはドームハウス、室内には人工光を利用した植物工場も導入し、昼食では新鮮な野菜を無料で提供している(学校が休みの期間でも、食堂は年中無休で生徒に昼食を無料提供している)。室内に導入している植物工場では、週に15〜20株が生産可能である、という。
 

今後は同プログラムを拡大し、温室ドームハウスの周辺にトマト等の果実類を生産し、子供達には夏のレクレーション・プログラムの一環として、施設の準備や栽培を手伝ってもらう予定である。基本的には温室ドームハウスも年中、太陽光のみで葉野菜の生産が可能だと言われているが、冬の厳しい時期などには生産が難しく、補完として室内の人工光型の植物工場を導入し、最低限、生徒たちに必要な野菜を供給している。以下、温室ドームハウスの建設映像である。