SRGタカミヤ、山梨県にパイプハウスによる「低コスト耐候性ハウス」55棟を建設

 足場をはじめとする仮設機材の販売・レンタルを行うエスアールジータカミヤ株式会社は、足場などの開発でつちかった独自の金属加工技術とノウハウを活かした『低コスト耐候性ハウス』55棟(総面積約25,000m2)を、山梨県北杜市に2017年6月20日竣工した。

SRGタカミヤ、山梨県にパイプハウスによる「低コスト耐候性ハウス」55棟を建設
同社のパイプハウスは、連結子会社で仮設機材メーカーのホリー株式会社が開発・製造した、強くて低コストが特長の農業用ビニールハウスです。

仮設機材の開発でつちかった構造計算ノウハウや、独自の金属加工技術により、耐風速40m/秒、耐積雪50kg/m2(積雪50cm)という高い耐候性を実現しています。

また、建設に関しても、当社が持つ全国60社以上の工事会社ネットワークを活かし、施工コストを抑えながら迅速に対応することができます。


なぜ足場の会社が農業に参入するのか
当社が建設用仮設機材の開発でつちかった技術とノウハウは、多様な事業に応用できるもので、これまでも太陽光パネルの設置架台や木造住宅用制振装置などに活かしてきた実績があります。

当社は、TPP協定の発効を間近に控えて、日本の農業にさらなる改革が求められることに着目し、生産者の経営強化の役に立ちたいと考えパイプハウスでの『低コスト高耐候性ハウス』を開発しました。

農業用ハウスはメリットが多く、栽培環境をコントロールすることで品質のよい作物を安定して収穫することができます。

しかし、従来のパイプハウスは、台風・突風・大雪などの自然災害に弱いというデメリットがあります。また、農業従事者の高齢化や離農による人手不足のため、ハウスが倒壊した場合などにすぐ復旧できないという問題もあります。


高い耐候性を持つ農業用ハウスは、これまで、構造材が鉄骨の「鉄骨ハウス」が一般的でした。高度な構造計算が必要とされるため取り組みが難しいとされていた「パイプハウス」で、低コスト耐候性ハウス基準をクリアすることにより、鉄骨よりも軽量化・低コスト化を実現することができます。
優良な施設資材の開発・普及を図る協会「一般社団法人 日本施設園芸協会」の構造診断を受けて認証を得ています。


【製品概要】
製品名     低コスト耐候性ハウス (寒冷地仕様)
       (単棟パイプハウス)
設計基準    耐風速40m/秒、耐積雪50kg/m2
基本寸法    間口6.2m、棟高3.6m、肩高1.85m
アーチパイプ  31.8φ500mmピッチ
フィルム    POフィルム