クボタ、自動運転作業が可能な「アグリロボトラクタ」のモニター販売を開始

 株式会社クボタは『ファームパイロット(Farm Pilot)』シリーズと称したGPS農機第三弾として、有人監視下での無人による自動運転作業(耕うん、代かき)を可能にした「アグリロボトラクタ」を、業界に先駆けて市場投入すべく、本年6月からモニター販売を開始します。

クボタ、自動運転作業が可能な「アグリロボトラクタ」のモニター販売を開始
1.開発の狙い
・国内農業は高齢化に伴う離農や委託により、営農規模の拡大が進んでいます。その為、短時間で農作業を効率よく、且つ正確にできる農業機械が求められています。

・当社はこれまで、作業者が乗車した状態での自動操舵(オートステア)機能による一部作業の自動化は進めてまいりましたが、同時に、有人監視下での無人機1台による自動運転作業及び、無人機と無人機の監視機能を装備した有人機の2台を使用した協調制御技術の開発も進めてまいりました。

・既に昨年、GPS農機第一弾として高い精度が求められる田植え作業において、直進時のみ自動操舵走行が可能な「直進キープ機能付田植機」(平成28年9月)と、第二弾として直進だけでなく曲線経路も自動操舵走行が可能な「畑作用大型トラクタ」(平成28年12月)を発売しました。

・今回のアグリロボトラクタは、既に発売済みのGPS農機よりさらに高度化した自社開発のRTK-GPSユニット(IMU一体型)やオートステアリング、安全装置を搭載し、農作業の高効率化や高精度化、省人化、さらには軽労化を図り、日本農業の活性化を目指します。