市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、国内の産業用無人飛行機・ヘリコプターの市場動向に関する調査を実施した。本調査は2015年3月に続き2回目となり、この1年間で産業用無人飛行機・ヘリコプター(ドローン)を取り巻く環境は大きく変化した。
行政関係では、国内でドローンの飛行ルートを定めた改正航空法が2015年12月10日施行され、2016年には、国家戦略諮問会議(議長=安倍晋三首相)が、千葉市を規制緩和を行う国家戦略特区に指定し、ドローンを使った宅配サービスの実証用実験を行うなどの動きが出てきました。
ドローンビジネスでは、国内のドローン機体製造会社が昨年に比べ増えているが、販売台数では、民生用も含めて海外メーカーのDJIが高いシェアを保有している。国内ドローンメーカーは、高額な産業用ドローンのビジネス利用に期待しており、農業、空撮から測量、倉庫、警備など幅広くビジネスの可能性が議論されている。
産業用無人飛行機・ヘリコプター(ドローン)の市場予測
ドローンの市場(機体+サービス)は、
●2020年には634億円に成長すると予測(2015年比約16.7倍の市場)
●2020年以降さらなる市場拡大が見込まれ、2024年には2,270億円を超えると見込む
サービス分野別には、
●2016年時点では農業用が50%強を占める
●2016年以降は、農業用市場も引き続き拡大するが、整備・点検、測量などの市場が大きく伸長すると予測する
<調査概要>
・調査対象
無人機(飛行機・ヘリコプター)のメーカー及びベンダー、関連パーツ企業、関連行政及び団体
<国内の調査対象企業>
エアロセンス、アミューズワンセルフ、エンルート、サイトテック、ALSOK、マルチコプターラボ、プロドローン、ブルーイノベーション、セキュアドローン協会、ブイキューブ、ALSOK、ほか
<海外の調査対象企業>
エアウェア、スカイワード、スリディーロボティクス、DJIテクノロジーズ、パロット、イーハング、ピックス4D、ホビコ、ほか
・調査内容
1.業界動向
(1)ドローンの主要部品・アプリ動向
(2)ドローンの部品関連情報
(3)各国のドローンの現状
2,国内の企業動向
3.海外の企業動向
(1)国別参入動向
(2)企業動向
4.政府・自治体・団体の最新動向
・調査方法 主要企業の個別訪問ヒアリング、公表資料の収集・整理
・調査期間 2015年11月~2016年3月
詳細URL: http://store.seedplanning.co.jp/item/9073.html
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