富山市では、平成23年12月に国から選定を受けた「環境未来都市」として、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを中心に、質の高い魅力的な市民生活づくりや地域特性を生かした産業振興の一環事業として、温泉熱を活用したエゴマを栽培する植物工場施設を竣工する。
温泉熱等を活用してエゴマを栽培する
「牛岳温泉植物工場」が竣工します
富山市では、平成23年12月に国から選定を受けた「環境未来都市」として、公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりを中心に、質の高い魅力的な市民生活づくりや地域特性を生かした産業振興などに取り組むことで、環境や高齢化などの問題に対応し、誰もが暮らしたい・活力ある持続可能なまちの実現を目指しています。
その一環の事業として、平成25年7月より整備を進めてきた「牛岳温泉植物工場」が本年3月29日に竣工します。
本事業は、高齢化や過疎化が進む山田地域の活性化を目的に、温泉熱等を活用した植物工場を整備し、薬用植物であるエゴマの生産、加工、販売までを一体的に行うとともに、露地栽培へも展開し、農業の6次産業化や特産化を図るものです。
生産するエゴマは、極めて高い抗酸化作用をもつポリフェノールや必須脂肪酸であるα-リノレン酸等の有用な成分を豊富に含み、食べると10年長生きできるとのいわれから「じゅうねん」とも呼ばれるシソ科に属する一年草です。
また、工場では、地元の高齢者などを雇用し、外出機会や生きがいの創出につなげるとともに、機能性の高いエゴマを市内の保育所や小中学校の給食などへ活用することで、健康長寿都市の実現を目指します。
<施設概要>
名 称:牛岳温泉植物工場
延床面積:約800平方メートル
栽培面積:約800平方メートル
特 徴:
完全密閉型の植物栽培工場で、栽培には全灯植物用LEDを採用。4段式の湛液型水耕栽培システムで、暖房には牛岳温泉の温泉熱を利用。工場の屋上に両面受光型の太陽電池パネルを設置(約15kW)