ぐるなびでは、植物工場プラントメーカーであるエスペックミックのシステムを利用して、会員店舗への店舗併設型・植物工場の普及を進めているが、飲食店関係者などを集めた試食会の感想について、簡単に整理しておく。
● 植物工場野菜のオリジナルメニューを5品提案
植物工場(水耕栽培)野菜は、柔らかく、くせがないのが特徴。生でも食べやすく、オリジナルメニューでも、クレソンの塩ダレサラダ、コリアンダーやミントを生で添えられる利用方法もある。
今までは熱を通さないと食べにくい野菜なども生で食せるのは、植物工場野菜のメリットの一つだと感じた。
●「植物工場」というネーミングに肯定的な人が多数派
今回の試食会における感想では、植物工場という名前に強い拒否感を抱く人は少なかった。その他の代替案として、健康野菜工場、グリーン・プランツ、グリーン・ファクトリー、リーフファーム、といったネーミングも提案されている。
● 食べてみたいメニュー/家庭での利用方法
まだまだ目新しさから「購入して食べてみたい」という消費者が多いものの、価格が一番のネックとなっている。
百貨店・レストランでの販売機会が多い首都圏と地方では、植物工場野菜を食べる機会が異なるかもしれないが、例えば、岡山での調査では「植物工場野菜を食べたことがない人」が71%と多い結果となっている。
その他、からし水菜やクレソン等、普段は食べる機会がないものを生で食べたり、野菜ジュース/スティックサラダのような調理法・メニューで食べたい、という意見が多かった。
また、無菌・栄養価の高い野菜であることから、幼児の離乳食や水で洗う必要がないので、手軽に肉に巻いて使うといった利用シーンが考えられ、試食会では多くの意見が提案されている。
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