病院内に植物工場を設置、入院患者への栽培区画の無料提供。収穫レタスはサラダやスムージーに利用(下北沢病院)

下北沢病院(東京都世田谷区)は、院内で水耕栽培ができる「植物工場」を設置している。植物工場の大きさは高さ2.6メートル、幅3.5メートル、奥行き1.1メートル。4段に分かれており、1段当たり約30区画。2012年3月に導入し、4月から患者向けの食事に使い始めた。実際の病院に植物工場が導入されたのはこれが初の事例という。


院内では入院患者へ植物工場の区画提供も無料で行っている。患者の入院日に合わせて種を植え、その成長過程を見て、治療の励みにする、といった目的もある。自らの区画に希望する名前のプレートを立てることができ、ペットの名前を付ける人も多いという。区画提供を始めたのは昨年6月で、今まで73人が植物を育ててきた。


「歩ける患者は植物工場をしょっちゅう見に来ていて、見られない患者はデジカメで取った画像を楽しんでいる。見舞いに来る患者の家族にも植物工場を喜ばれている」という。

現在はレタスを栽培しており、種を植えてから約6週間で収穫し、レタスはサラダやスムージーに活用されている。今後は、栄養価が豊富な野菜や機能性のある野菜などの栽培を予定している、という。(参考:下北沢経済新聞より)

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<写真:下北沢病院外装>


<下北沢病院概要>
名称:医療法人社団青泉会 下北沢病院
病院長:山口晃弘(診療科目:リウマチ科・内科)
所在地:東京都世田谷区北沢2−8−16
診療科目:リウマチ科、内科(呼吸器、循環器、消化器、糖尿病)、整形外科、リハビリテーション科
許可病床数:56床 (一般病棟34床、回復期リハビリテーション病棟22床)
設備:16列マルチスライスCT、X線骨密度測定装置、単純レントゲン装置、内視鏡システム、超音波診断装置、心電計
受付時間:8時30分〜11時30分、13時30分〜16時330分
定休:日曜・祝日