三菱樹脂は、中国で農業向けの高機能樹脂フィルムを生産する。約20億円を投資し専用工場を建設、2013年夏に稼働する。中国でも、高度な農業生産方式である植物工場や、ビニールハウスの覆いとしての需要が期待できるため、現地に進出して安定供給をはかる、という。
・最新記事(2014.7) 三菱樹脂、中国・無錫市に太陽光利用型植物工場の販売拠点を設立
中国現地にて生産する資材である「農業用ポリオレフィンフィルム」は、樹脂フィルムを積層して表面に水をはじくような化学処理がされている。
農業用ハウス用フィルムの場合、同社の製品寿命は5年と一般的な農業向けフィルムの5倍長持ちするほか、太陽光を通しやすいため野菜の生育具合にも効果がある。
江蘇省無錫市にて、年産4千トンの工場を建設する計画で、全額出資の運営会社の設立準備に入った。今秋に着工の予定。資材としてフィルム単体を販売するだけでなく、自社製品を活用した植物工場やハウス栽培一式のシステムを販売する計画もある。
三菱樹脂では、農業用ポリオレフィンフィルムを日本では筑波工場にて、年間4千トンを生産しているが、基本的には全て国内需要向け。国内が成熟市場になりつつある今、世界の施設園芸の75%が集中する中国にターゲットを絞った。
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