宇部興産とJA全農、大粒硫安(窒素質肥料)の増産と出荷・管理に関する合弁会社を設立

 宇部興産株式会社とJA全農は、農業用の大粒硫安(窒素質肥料)の増産と、出荷・管理に関する合弁会社を設立する。新ラインは山口県宇部市の宇部ケミカル工場内に、年間約6万トンの製造能力を持ち、2018年4月の稼動を予定している。
増産された大粒硫安は、JAグループを通じて単肥、BB肥料用の原料として全国の農家に供給する予定。これにより、高品質な国産大粒硫安の安定供給と農家の生産コスト低減が可能となる。
宇部興産とJA全農、大粒硫安(窒素質肥料)の増産と出荷・管理に関する合弁会社を設立
硫安とは
(1)わが国は、肥料の3大要素である窒素・りん酸・加里のうち、りん酸質肥料、加里質肥料については、ほぼ全量を輸入に頼っています。
(2)一方、代表的な窒素質肥料である硫安(=硫酸アンモニウム)は、ナイロンの原料であるカプロラクタムの副産物などとして、主要な肥料のうち、ほぼ唯一、国内で生産されています。
(3)硫安は国内で約50万トンが肥料用として流通しており、そのうち15~20万トンは大粒品(平均粒径:2.0mm超)で、単肥(一種類で散布する用途)向けと、BB肥料(Bulk Blending:粒状の原料を混ぜ合わせた低コスト肥料)の原料向けとして広く使われ、残りは通常の硫安(粉・細粒)で、主に化成肥料の原料と一部は単肥に使用されています。
(4)硫安を大粒化するためには、硫安水溶液を循環・濃縮・結晶化させる基礎的な晶析技術に加えて、大粒化のための特殊技術が必要です。このような設備を持つ工場が限られているため、近年、国内では年間約6万トンの大粒硫安が不足しており、割高な輸入品などを手当てしている状況です。

合弁会社の設立について
商号 日本硫安サービス合同会社
設立 2016年5月(営業開始は 2018年4月予定)
所在地 山口県宇部市(設備は宇部興産・宇部ケミカル工場内)
代表社員 宇部興産、JA全農
出資者 宇部興産50%、JA全農50%
出資金 2億円
業務内容 肥料用硫安の出荷・管理業務

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植物工場・農業ビジネス編集部

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