DIC子会社が米国に藻類(スピルリナ)培養プラントを建設、天然由来の青色着色料トップメーカーへ

 印刷インキで世界トップシェアのDIC株式会社(DIC)の子会社である、アースライズニュートリショナルズ社は、青色色素「リナブルー」を抽出するための藻類(スピルリナ)培養プラントが、アメリカのカリフォルニア州にて2015年8月に完成すると発表した。

試運転の後、商用販売に向け本格稼働するのは2015年9月を予定している。DICによると、本プラント完成により、DICが世界最大で最も安定してスピルリナ由来の青色色素を生産する会社になる、という。

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「リナブルー」はスピルリナから抽出される、天然の食品用・青色着色料フィコシアニンの商品名である。鮮やかな青色を呈し、赤、黄の色素と混合することで鮮やかな紫、緑、その他中間色も得られる。2013年にアメリカのFDA(食品医薬品局)が、食品や飲料水へのフィコシアニンの利用を認証してから、世界規模で、特にアメリカとヨーロッパ圏で需要が急激に拡大した。

 これまでDICでは、中華人民共和国のハイナン島にて、砂糖菓子用のリナブルーを生産するためのスピルリナ培養プラントを稼働させていたが、合成由来から天然由来の青色着色料の需要の変化に応えるために、新たに1000万米ドルを投資し、アメリカに新工場を建設した。

DICでは、スピルリナも含めた天然青色着色料市場は、現在から2018年の間で倍になると推定しており、同時に本市場のDICの市場シェアは20%から50%になると予測している。更に、スピルリナ由来に限定した場合のDICの天然青色着色料市場シェアは90%以上となり、本市場は2018年までに7~10倍にまで拡大すると予想している。

今回建設された最新式の培養プラントは中国ハイナン島にあるプラントの約5倍の規模を持ち、高純度のスピルリナ培養から、精製、商品製造まで行う。また、本商品はハラル認証とコーシャー認証(ユダヤ教の戒律にもとづいて生産された食品)も受けており、現在FSSC22000取得のための申請を出している。

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