郡山市と三菱商事復興支援財団、果樹農業6次産業化プロジェクトで連携協定を締結

 郡山市と三菱商事復興支援財団は、東日本大震災からの復興を加速させるため、連携協定を結び、新たな事業として「果樹農業6次産業化プロジェクト」を開始する。本プロジェクトでは、福島県産果実の生産から、加工、販売を一連のものとして運営する新たな事業モデルの構築を目指す。

現状、安価で取引されている規格外の生食用果実(桃・なし・リンゴ等)の利活用を図ると共に、新たにワイン用ぶどうの生産農家を育成し、集めた果実を使用して、リキュール、ワインの製造・販売を行う。三菱商事復興支援財団が、醸造所や加工施設の建設、販売等の地元農家だけでは負担することが難しい初期費用、事業リスクを請け負う形で、6次産業化事業の確立を目指す、という。

郡山市と三菱商事復興支援財団、果樹農業6次産業化プロジェクトで連携協定を締結

【三菱商事復興支援財団の概要】
 三菱商事は2011年4月、4年間総額100億円の「三菱商事東日本大震災復興支援基金」を創設。2011年度は、基金を通じて、義捐金や緊急支援物資・機器の提供や、被災した大学生への奨学金と復興支援に関わるNPOなどへの助成金の給付を行いました。

2012年3月、「三菱商事復興支援財団」を設立(同年5月公益財団法人の認定を取得)。財団は、基金で展開してきた大学生への奨学金制度と復興支援に関わるNPOなどへの助成金の給付制度を受け継ぎ、さらに地元金融機関と協力しながら産業復興や雇用創出に結び付く投融資活動を行ってきました。