ロシア、小型の植物工場「サラダ・マシーン」を開発。スペースシャトル内への設置を目指す

 最近では宇宙空間での長期プロジェクトが増え、シャトル内の環境を改善するために、食事や室内の空気環境、心理的・肉体的な疲労軽減などを目的に様々な実験が行われている。

特にクルーの体調を管理するためにも、食事は重要なものであり、可能であれば、ビタミンやミネラル、さらには食物繊維などの栄養素が豊富に含まれた消化・吸収率の良い食事を摂取することが理想である。

 例えば、米国ではNASAが早くから植物工場に関する栽培実験に取り組んでいるが、ロシアでも「サラダ・マシーン」プロジェクトと題して、LED光源を利用した移動式の小型・植物工場の試作品を製作し、実験的に葉野菜を中心に栽培を行っている。

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本プロジェクトは、公的な研究機関だけでなく、ロケットエンジン等の開発を行うKBKhA社など、ロシアの民間企業の協力を得ながら進められており、無重力空間での植物の成長や、LED光源による光合成に関する実証実験を開始している。

こうした実証試験を通じて、高度な食料生産技術を確立させ、将来的には宇宙ステーションでの試作機の設置を計画している、という。
※ 写真は「Mars-500プロジェクトサイト」公式ページ、Russian Space Systems社より