日本農業とGREENCOLLAR、日本品種「生食用ぶどう」を海外市場にて周年供給へ

株式会社日本農業は、株式会社GREENCOLLARとアジア圏での生食用ぶどう販売についての基本協定書を締結した。GREENCOLLARは、日本とニュージーランドでの生食用ぶどう生産・販売事業を推進しており、国内外でのテスト販売の開始など、2023年の収穫に向け本格的に進めていく。

日本農業とGREENCOLLAR、日本品種「生食用ぶどう」を海外市場にて周年供給へ
本事業は、季節が真逆の北半球(日本)と南半球(ニュージーランド)で日本品種の高品質は生食用ぶどうを生産し、通年で「旬のぶどう」を世界へ販売することで、日本ブランドの農作物の価値を高めることを目指します。

日本農業は、本事業のミッションに共感し、GREENCOLLARの生産パートナーである葡萄専心株式会社(山梨県笛吹市)が生産したぶどうの海外におけるテスト販売を実施し、PR活動を推進します。2023年の収穫時期に備え、それまでに海外一般消費者に日本の高品質のぶどうを試していただく機会を設けます。

第一弾として2020年9月にタイへ向けてシャインマスカットとバイオレットキングを合計250kg輸出、現地のスーパーでの販売を実施します。


日本農業は今まで様々な農産物の輸出に取り組んでおり、現地に営業人員を置き日本産農産物の魅力を効果的に海外一般消費者へ伝えられるよう市場調査、ブランドの推進、棚作り等様々な施策に取り組んで参りました。

インドネシア・タイ・フィリピンの3カ国において、当社ブランド「ESSENCE」は各国へ輸出されている日本産リンゴの中でトップの市場シェアを誇ります。今回のテスト販売を通し、日本農業は日本品質のぶどうの魅力を海外の一般消費者に伝え、日本の農産物全体の需要を高めるとともに、付加価値を高めて参ります。

当社は、今後、他品目・他地域への展開も推進し、政府が掲げる農林水産物・食品の輸出額5兆円達成の牽引役として邁進して参ります。また、日本の農産業を共に盛り上げていく同志との協業に更に取り組んで参ります。


■日本の農産業の現状
日本の農業は、高品質な農産物を作ることにおいて、世界でも抜きん出た存在です。限られた土地の中で創意工夫を凝らし品質向上に努めてきた農家の方々の存在があってこその強みに他なりません。

一方で、販売先市場が国内に限定されていた日本の農業は今、コスト優位性のある海外産品目の流入による競争の激化や、日本の人口減少に伴う需要減に立ち向かっています。

同時に、日本の優良品種に目を付けた海外の業者が、知財を国外へ持ち出し無断で栽培・販売し、日本の農家に入るはずの利益ごと、国外へ流出しているのが現状です。


■日本農業が目指す世界
我々は、以下を実現することにより、日本の優良品種を世界に届け日本の農業で世界を驚かすことを目指します。

  • 海外の輸出販路を開拓し、付加価値のある商品が作った分だけ適切な価格で販売できる環境を創る
  • 優良なメイドインジャパンの品種を保護し、それらを栽培したいと思う海外農家を開拓
  • 農産物のライセンスビジネスを推進することにより、日本の農業を「儲かる産業」へ転換