ワタミ株式会社は、2019年6月27日より、展開する「和民」「坐・和民」全店でプラスチックストローを廃止し、主に竹の食物繊維を使用した“竹ストロー”の提供を開始した。
昨今、日本のみならず海外でも問題となっている「海洋汚染」。自然分解されないプラスチック製のストローやごみを海の生き物が誤って食べてしまうことで、海の生態系を破壊する深刻な問題となっています。
また、日本を始め世界では放置竹林が問題となっており、繁殖力の強い竹は他の樹木を蝕んで倒木させたり、根が浅いため地滑りを引き起す原因になるほか、やぶ蚊を大量に発生させるなど環境への影響が叫ばれ始めています。
そこで、これら諸問題を解決する一助となるべく、ワタミ株式会社ではプラスチックストローに代わる素材として竹に着目、間伐材として伐採した天然の竹のみを使用し、燃やしてもダイオキシンなどの有害物質が発生せず、3か月~半年ほどで自然に還る性質を持つ竹ストローを導入することにいたしました。
ワタミ株式会社では、1999年に「美しい地球を美しいままに、子どもたちに残していく」という「ワタミ環境宣言」を発表、外食産業の会社としては唯一、エコファースト企業に認定されています。
また、グループを挙げてSDGsの目標達成に向けての取り組みを、企業としてどのように環境やエネルギー、食の循環に配慮した社会の実現を目指すべきかを検討し、実行する専門の部署としてSDGs推進本部を新設するなど、ますますその活動の幅を広げています。
■竹ストロー導入概要
会社名: ワタミ株式会社
導入ブランド:「和民」「坐・和民」
導入店舗数: 「和民」33店舗、「坐・和民」28店舗 合計61店舗
・原材料
竹の食物繊維・でんぷん・植物由来の天然樹脂・水
・概要
竹の食物繊維や植物由来の天然樹脂などからできているストローで、土壌でも海洋でも3~半年で生分解します。また、もし海の生き物が誤飲しても、餌として消化されます。
・提供方法
ソフトドリンクを提供する際には、お客さまから別途ストロー使用のお申し出があった場合にのみ、竹ストローを提供いたします。
・廃棄処理
可燃ごみとして廃棄可能。植物由来のため、燃焼時ダイオキシンなどの有害物質が発生しません。また、燃焼カロリーが3,800kcalと高く、燃料としての利用も検討されています。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現