日本の中小企業のAI導入率は5.5%、導入コストの問題も

 株式会社リアルインサイトは「日本の中小企業のAI導入状況」について、アンケート調査を実施した。全国の中小企業506社を対象にしたアンケート調査では、現在AIを会社に導入している企業は全体の5.5%にとどまった。

日本の中小企業のAI導入率は5.5%、導入コストの問題も
【調査背景】
・2017年5月1日にMM総研調査が発表した企業のAI導入率は、米国が約13.3%、ドイツで約4.9%、そして日本は1.8%とかなり遅れをとっている。
・現在中小企業に関する公表されたAIに関しての体系的な調査結果が存在しない。(当社調べ)
・2018年12月15日に中小零細企業を対象に当社が開催したAIセミナーで、参加者66社中1社しかAI/RPAを導入している企業がいなかった。


【調査方法と調査対象】
・調査対象は全国の中小企業506社(従業員300人以下または資本金3億円以下)の経営者・管理職、企業役員
・期間は2018年12月27日~2019年1月18日で実施
・調査方法はインターネット調査


【回答企業業種】
IT・通信・情報サービス、農林業・水産業・鉱業、コンサルティング・人材派遣、卸売・小売、運輸業・郵送業、広告・出版・マスコミ、機械・建築・不動産、インターネット・メディア関係、教育・学習支援、医療・福祉関係、金融・保険・不動産、複合サービス業、その他


■現在AIを導入している中小企業は5.5%
最も導入率が高い業種は、教育・学習支援関係

全国の中小企業506社を対象にしたアンケート調査では、現在AIを会社に導入している企業は全体の5.5%にとどまった。その中でも、AI導入率が一番高かった業種は、教育・学習支援関係で全体の16%を締めた。

続いてIT・通信関係・情報サービス、運輸業・郵送業、卸売・小売、複合サービス業の4つが同率で12%という結果に。その他は、農業や医療・福祉関係、コンサルティング・人材派遣、技術開発、保険業でも現在導入しているという結果となった。

また、「AIに対する知識があるか」の質問で、全体の59%がない(どちらでもない、あまりない、全くない)という結果に。

これに対し、「会社にAIを導入したいか」の質問では、全体の59パーセントが、将来的に導入を検討したい(現在導入済みを含む)という結果となった。

現在のAIに対する知識はまだ乏しいが、将来的に自社にAIの導入を考えている企業が多いとう結果となった。


■日本の中小企業のAI導入に一番の障害になっているのは、導入コストなのか
今回、全国の中小企業506社にご協力を頂き、実施をした「日本の中小企業のAI導入状況」アンケートで、日本の中小企業の経営者が、今日、そして今後AIとどう向き合っているかが浮き彫りになった。

しかし、いずれの質問項目で回答者の属性を分けて結果を見ても、対比した差が大きく出るものがあまり散見されなかった。その中で、数値に差が出た項目が「導入コスト」だ。

経営に対してコスト管理はつきものであるため、AI導入に向けて「導入コスト」がまず障害になるのは予想がつく。

従業員が少なく、規模が小さい会社では、月のランニングコストは10万までという回答が8割を占めた。~300人規模に広がっていけば、月30万、50万、100万という回答の割合も増えたが、月100万以上のコストを考える回答者は0であった。


■AIに興味があり、学びたい、だが知識と情報が不足している
AIを導入しない理由で、「導入コスト」や「費用対効果が見えない」などの回答が上位に来る中、今後AIの導入を「絶対にない」と答える回答者の4割強の理由が、「弊社には必要ない」と言いきっていた。

しかしそのような中、今回の回答者の約9割が、「今後AIについて学びたい」と回答をしている。

「導入コスト」「費用対効果が見えない」「弊社には必要ない」という回答も、AIの知識不足からきている回答とも予想される。

現在、会社にAI導入を躊躇している企業役員・管理職の意識も、今後、AIを学ぶ機会の増加や、AIの知識が世間一般にさらに広がれば、大いに変わっていくと予想される。


本リリースに掲載の、「日本の中小企業のAI導入状況」アンケート調査の詳しい調査結果は以下PDFで公開しています。
https://realinsight.co.jp/report/201901ai_research_report.pdf

投稿者プロフィール

編集部
編集部
植物工場・農業ビジネスオンライン編集部です。「植物工場・食&農業ビジネス」×「環境制御技術」に関する最新動向ニュースを配信中。