佐賀県、20年ぶりにイチゴ新品種「いちごさん」1万5,000の試験株から誕生

 佐賀県は今秋デビューするいちご新品種「佐賀i9号」のブランド名を「いちごさん」に決定した。「いちごさん」は佐賀県が開発したいちごとしては「さがほのか」以来20年ぶりとなる新品種となる。

佐賀県、20年ぶりにイチゴ新品種「いちごさん」1万5,000の試験株から誕生
国内の他品種との競合や、 生産者の高齢化などによって縮小傾向にある、県内のいちご生産を盛り上げるべく、佐賀県、JAグループ佐賀、生産者が一丸となって、7年の開発期間をかけ、約1万5000もの試験株の中から開発しました。

「いちごさん」は「凛とうつくしい色と形」「華やかでやさしい甘さ」「果汁のみずみずしさ」が大きな特徴で、「眺めてうっとり、かじって甘い。」というキャッチコピーがぴったりの、佐賀県が自信を持ってお届けするいちごです。

食味・見た目にも優れ「さがほのか」より収量2割アップ

 2018年の「いちごさん」は、166戸の生産者、約18haの栽培面積、出荷量は約900tを見込んでおります。なお11月下旬頃から収穫が始まり、首都圏等に向け出荷を開始します。

「いちごさん」は「凛とうつくしい色と形」「華やかでやさしい甘さ」「果汁のみずみずしさ」が特徴の品種です。

実際に首都圏在住の女性108名に人気3品種と比較調査を行ったところ、食べ比べでは「いちごさん」が「最もおいしいいちご」に選ばれ、4割の方が総合評価で1位に選ぶという結果になりました。

また「色」「ツヤ」「形」「切り口の色」「香り」を比較した調査では「色」「形」「切り口」で最も高い評価を獲得、その他の「ツヤ」「香り」でも2位に選ばれました。

このように「いちごさん」は食味・見た目ともに優れたいちごであると評価されました。また、10aあたりの収穫量が県産品種「さがほのか」より約2割多く、生産者の所得向上にも繋がる品種です。



品種情報
 品種名:佐賀i9号
 品種登録出願:2016.2.1             
 品種登録:2018.8.15
 育成機関:佐賀県農業試験研究センター
 交配組み合わせ:佐系14号×やよいひめ
 公式ホームページ:https://www.saga-ichigosan.jp/