住友商事グループ、インド・マヒンドラグループの農薬輸入販売事業へ資本参画

 住友商事株式会社は、住商アグロインターナショナル株式会社と共に、Mahindra & Mahindra Limited(マヒンドラ社)の完全子会社であるMahindra Agri Solutions Limited(MASL社)の農薬輸入販売事業を切り出し設立したMahindra Summit Agriscience Limited(MSAS社)へ資本参画する。

住友商事グループ、インド・マヒンドラグループの農薬輸入販売事業へ資本参画
住友商事グループは、MASL社の農薬輸入販売事業を引き継ぐかたちで、2018年10月に設立されたMSAS社の株式40パーセントを取得し、許認可の取得を経て事業参画します(2019年1月予定)。

人口13億人を超えるインドは、主食穀物である米や小麦などの生産量や消費量が世界最大級で、農地面積が約1億5千万ヘクタールと日本国土の4倍もある農業大国です。

しかし単位面積当たりの収量は低く、より効率的、効果的な農作物の生産が社会的なニーズとなっており、農薬や肥料を中心とする農業資材の需要が急拡大しています。

また、米や小麦、綿花、豆類、野菜、果物、茶など、日系農薬メーカーが高い防除ノウハウを有する農作物が多く栽培されています。

インド最大のトラクター製造企業、市場シェア42%

 マヒンドラ社は、インド最大のトラクター製造企業(市場シェア42パーセント)です。その他自動車・灌漑設備・IT等において幅広く事業展開しており、全土にわたる強固な販売ネットワークを構築しています。

マヒンドラ社を中核とするマヒンドラグループは、卓抜した知名度と信用力を誇る、革新的な企業グループです。一方、住友商事グループは、グローバルで培ってきた農薬販売事業のノウハウや、日系農薬メーカー品を中心に多数の商品を市場投入してきた実績があります。

住友商事グループの事業ノウハウや商品開発力とマヒンドラグループが誇る有形無形のプラットフォームを相乗させることで、インド農業の社会的なニーズに応え、最終ユーザーである農業生産者に対して、新しい価値を提供します。

住友商事グループによる農薬輸入販売事業のグローバル展開は、MSAS社への資本参画をもって33か国目となり、世界農薬市場トップ20か国のうち約90パーセントを網羅することになります。