農業ベンチャーのアグリメディア、グロービスより2.5億円の資金調達

 株式会社アグリメディアは、株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズが運用するファンドより総額約2.5億円の資金調達を実施した。

今回の資金調達により、グロービスのこれまでの豊富なベンチャー支援ノウハウを得て、農業プラットフォームの構築のための新たなWebサービス開発やナレッジツール開発を進めます。また、事業展開を更に加速するために、事業開発人材の採用を強化します。

なお、今回の増資に伴い、現社外取締役である谷村 格氏(エムスリー株式会社代表取締役)・諸藤 周平氏(株式会社エス・エム・エス元代表取締役社長)に加えて、グロービスの今野 穣氏(ジェネラルパートナーCOO)が、当社社外取締役に就任予定です。


■アグリメディアの概要
当社は、事業コンセプトとして「都市と農業をつなぐ」を掲げ、以下の3つの事業を主要事業とし、新たな農業プラットフォームを構築しています。


・農業体験事業:サポート付市民農園「シェア畑」、収穫体験付きBBQ「ベジQ」などの運営
耕作放棄地などを活用し、農業・食に興味のある都市住民が、野菜作りや収穫の体験などを行うことができる、農業体験事業を行っています。都市住民にとっては、農業・食への理解を深めることになり、農業にとっては体験という付加価値で収益性の改善につながります。

現在サポート付市民農園「シェア畑」は首都圏を中心に、17万m2の農地を活用し、70か所、15,000人超の利用者に利用いただいています。


・農業人材事業:農業特化型の求人情報・人材紹介サービス「アグリなび」
地方の過疎化、高齢化に伴い年々増す農業の担い手不足の解消のため、日本全国の就農希望者を掘り起こし、農業生産者とのマッチングを実施しています。

農業専門求人サービスとして、日本最大級の求人掲載数・求職者登録数を誇り、月間70万PVがあります。登録者の70%は40代以下の若い方になっています。


・農業流通事業:道の駅・直売所などの地方拠点を活用した新たな流通プラットフォーム
道の駅、直売所はこの20年間で日本全国16,000箇所以上に増え、日本全国の農産物の流通額の13%(1兆円)を担う流通プラットフォームになっています。

当社はこのプラットフォームについて、未だ成長余地があると考え、道の駅・直売所と都市住人をつなぐ流通プラットフォームを構築し、道の駅・直売所を起点とした農産物流通額を新たに1兆円創出する事業を目指します。