日本IBMとブリスコラ、住友精密のセンサーネットワーク事業にIoTモニタリングシステムを構築

 株式会社ブリスコラと日本アイ・ビー・エム株式会社が、住友精密工業株式会社のIoTソリューションを拡張するIoTモニタリングシステム「neoMOTEクラウド」の構築を支援した。

 日本IBMが提供するPaaS「IBM(R) Bluemix」を利用し、IoTデータのクラウドでの収集・可視化や分析を担うアプリケーションを、短期間でスケーラブルに対応できるIBM Watson IoT Platformを基盤としたシステムとしてブリスコラが開発を行った。

 住友精密はこれまで一般産業から農業分野まで、幅広い分野において業界屈指の高信頼性を誇る無線センサネットワークおよびこれを活用したIoTのソリューションを提供している。このたび構築した、BluemixベースのIoTモニタリングシステムを使うことで、住友精密の無線センサを活用する顧客企業によるデータの収集とモニタリング、分析が容易に可能となる。

 さらに、収集したIoTデータのAPIを経由した公開・流通を通して、第三者のアプリケーション開発環境までを提供することで、顧客企業におけるIoTビジネス展開を支援することが可能となる。

 Bluemixは、オープン・スタンダードであるCloud Foundry上に構築された、オープンなPaaS。Bluemixは140を超えるサービスやAPIを提供し、これらを組み合わせることでプログラミング工数を大幅に減らし、短期間で高機能なアプリケーションの開発と稼動を実現する。

 特にIoT領域においては直感的な操作でアプリケーションを作成することのできるフロー・エディター「Node-Red」が提供されている。また、センサ・データの収集、管理、制御など、IoTアプリケーションに必要なソリューションを包括的に提供できるため、データ活用がより容易になる。

 住友精密では、今後は本モニタリングシステムを「Bluemix」に公開し、顧客企業が自由に活用できる環境を提供すると共に、IBMのコグニティブ・コンピューティング技術であるWatson APIなどと連携し、開発生産性の向上等の顧客ニーズに迅速に対応していく。