千葉県企業庁は、千葉市幕張新都心地区の使用されていない地下溝スペースを活用した植物工場プラン・事業者を募集する。地下10メートルほどにあるスペースに完全人工光型植物工場を導入し、低カリウムやベビーリーフといった高付加価値野菜の生産を行うようなプランを想定している。
2月12日に説明会を行い、3月には事業者を決定する。費用は事業者が負担する予定で、国や県の補助金の活用も検討する。千葉県企業庁は植物工場の運営事業者から地下スペースの賃貸料を受け取る。
企業庁は幕張新都心地区の拡大計画に伴い、1995年に約200億円を投じて共同溝を建設した。ライフラインの安定的な供給確保、都市景観上の配慮を目的として、電線、通信回線、水道管等を車道の地下に収納するために建設されたが、当初想定した利用が見込めないことから、植物工場への転用を決めた、という。
また本共同溝はH28年度以降は千葉県企業土地管理局が管理を引き継ぐことになっている。
地下スペースは建屋の建設が不要で、温度・湿度も一年中安定していることから、初期投資や空調などの運営コストを抑えた形で栽培ができるメリットがある。
※ 幕張新都心拡大地区共同溝(芝園)における植物工場設備設置運営事業者募集について https://www.pref.chiba.lg.jp/kigyou/kensetsu/syokubutukouzyou.html
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