福島発電株式会社は、福島県・大熊町大川原地区に建設していた「大熊町ふるさと再興メガソーラー発電所」が完成し、1月27日に竣工式を実施した。
3.2haの農地に太陽光パネルを7,704枚(中国トリナ・ソーラー製)を設置。最大出力は約2メガワット、年間2,200MWhを発電する。発電量は一般家庭約600世帯分の電力消費量を予想しており、年間CO2削減量は約1,270トンを見込んでいる。
農地は11人の地権者から町を通じて借り受けた。発電期間は20年間、事業終了後は農地に戻す予定としている。
同社は、県、12市町村の自治体や事業者から出資を受け、2013年に設立。2014年4月に出力1.2MWの「福島空港メガソーラー」を建設し、事業主体となっている。
ソーラー発電を活用した植物工場の運営も計画
本ソーラー発電所による売電先は東北電力で、売電収益の一部を、今後建設が予定されている「次世代型・植物工場」の運営に利用していく計画となっており、この計画に向けて、敷地内の約1haのエリア内では5種類の防草シートによる保全の実証実験も行われる。
福島県・大熊町では、既に約3haの敷地に2haの太陽光利用型植物工場によるイチゴ栽培の計画があがっている。
町によると、国の福島再生加速化交付金を利用し、総工費が約12億円、年間100~200トン前後の出荷が可能な施設建設を予定している。今年11月に着工、来年10月に稼働させる計画となっている。
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