土中のミネラル等を吸い上げ、植物内に蓄積する特性をもつアイスプラントは、植物工場や環境制御された施設内での生産が進み、各社が独自ブランド商品にて販売を行っている。
その一つであり、食用アイスプラント研究のパイオニアである佐賀大学では「バラフ」ブランドにて展開しており、同社の商品は野菜として生産・販売されるだけでなく、機能性素材として化粧品にも採用されている。化粧品を共同開発する東洋新薬では、臨床試験を行い、その効果について確認している。
東洋新薬、「バラフ」に肌の潤いを閉じ込めるバリア機能改善作用を確認
健康食品・化粧品の総合受託(ODM)メーカーの株式会社東洋新薬は、『バラフ(R)』に皮膚の保湿機能に寄与する皮膚バリア機能改善作用を有することを確認しました。
■「バラフ(R)」とは
『バラフ(R)』とは、南アフリカ原産のハマミズナ科メセンブリアンテマ属の植物「アイスプラント」を、佐賀大学農学部の研究開発により野菜化した佐賀大学発のブランド野菜です。葉や茎の表面に宝石のようにキラキラと光る水滴のようなもの(ブラッダー細胞)がついていることから、スワヒリ語で「水晶」や「氷」を意味するバラフ(R)と名付けられました。ブラッダー細胞は、水分やミネラルの貯蔵器官として働き、乾燥した砂漠地域で生き抜くために重要な役割を果たしています。
■研究のポイント
当社はこれまでに、臨床試験にてバラフ(R)の皮膚の保湿作用および抗シワ作用を確認しています。そこで今回、バラフ(R)の保湿機能のメカニズムを解明するため、ヒト表皮角化細胞を用いて皮膚の水分調節機能およびバリア機能に及ぼす影響を評価しました。
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