カゴメが中国にて新会社を設立、業務用トマト調味料事業に参入

 カゴメ株式会社は、業務用のトマト調味料の製造販売、仕入販売を行う可果美(天津)食品制造有限公司を設立し、中国での業務用トマト調味料事業に参入することを決定した。日本に対し、一人あたりの年間トマト消費量が四倍近い中国における調味料としてのトマトの消費増加を見込んでの参入である。

カゴメ株式会社は、2013年8月15日、業務用のトマト調味料の製造販売、仕入販売を行う可果美(天津)食品制造有限公司を設立し、中国での業務用トマト調味料事業に参入致します。

1.事業プラン
 中国における一人当たりの年間トマト消費量28.5kgのうち、27.5kgは生食用トマトの消費で占められており(※1)、調味料としてのトマトは、今後大きく伸びる可能性があります。実際に、食の洋風化、多様化の進展により、トマト調味料市場が急速に拡大しています。

特に中食や外食などの業務用のトマト調味料市場は、市場規模は200億円を超えており、年率20%で成長しています。本事業は、中国において伸長するトマト調味料市場をビジネスチャンスと捉え、今回の新会社の設立により、新たな市場のニーズに応えて参ります。

 新しい生産拠点として、2014年8月までに約1.7億円を投じ自社工場を建設し、生産を開始する予定です。工場の敷地面積は約1,500平米、最大生産能力は約3,000t/年です。売上は、2017年までに年間約3.9億円を計画しています。自社工場の稼働前は、2013年9月より、協力工場生産品の仕入販売を行います。

カゴメは、業務用トマト調味料において、日本国内のみならず海外においてもグローバルに展開する大手外食チェーンなどにも商品を供給しており、高品質のトマト加工品サプライヤーとして市場を拡大しています。中国での本事業においても、カゴメのトマト原料のグローバル調達ネットワークと日本国内で培った商品開発力、提案営業力を活かし、差別化意識の高い中国の外食・中食や、中国に進出している日系企業のニーズに応え、市場を開拓して参ります。

※1 日本の一人当たりの年間トマト消費量は8.3kgで、うち加工用が5.6kg、生食用は2.7kg(出典:FAO Food Balance Sheets 2009)