トヨタ自動車は7月9日、緑化資材事業を手がけるダイトウテクノグリーン株式会社と、ビル屋上や壁面緑地の水やりを自動制御できる灌水システムを共同開発し、同日から販売を開始したと発表した。コントローラー操作で、年間の水やりの量を設定できる。土壌の水分量をセンサーが検知するため、不必要な水やりをしない。
水やり作業に問題が発生した場合は、ランプやメールで管理者に連絡する機能も付く。従来の水やりのタイミングと水量を制御するのみタイプに比べ、1年で約68%の節水効果があるという。
価格は、300平方メートル以下で施工費用などを含めて約60万円。すでに他社製の給水管などが設置されている場合は18万円で済む。トヨタは、21世紀の食料、環境問題に対応することを目的に、1999年にバイオ緑化研究所を設立し、緑化事業を行ってきた。今回のシステムを農業分野に生かすことも視野に入れている。(記事:2013/7/9 SankeiBizより)
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