一次産業に特化した人材支援サービスを行うYUIME株式会社は、2021年11月29日から12月3日の5日間で、富山県で採択された農業分野の作業受託・人材育成支援サービスの導入検証を実施した。
■農業分野の作業受託・人材育成支援サービスの導入検証の実施背景
国内に於ける米の消費量・生産量が減少する一方、米の生産から別の作物への転換が求められています。
しかし、園芸作物の普及に於いて、作物ごとに生産工程、生産量などが異なるため、作業効率化を図る機械導入が困難なこともあり、高齢化と人手不足によって手間の掛かる園芸の収穫や調製作業が敬遠されがちであるという課題がありました。
この課題に対して、人材派遣による収穫などの作業代行、人材育成などのサービスを提供する当社が主に収穫期での畑仕事、選果場での作業工数、作業人口を数値化。
更に当社が産地間連携で実際に携わっている、他地域に於ける同品種の作業効率などとも比較した上で、今後の規模拡大に向けた計画提案と作業受託の部分において参画することで、その地域に合った園芸生産支援モデルの確立をサポートします。
6月に富山県砺波市で一度目の実証実験として「玉ねぎ」の収穫と調整作業の検証を実施。今回は2回目の実験として富山県の園芸生産拡大のため、富山市内で「キャベツ」の収穫作業の検証を行いました。
■導入検証の実施内容
・キャベツの収穫作業(手作業と収穫期を使用した場合)
・キャベツの選果作業
1ヘクタール約40トンの収穫作業を5名で行えるかを検証。
■富山県ご担当者コメント
6月のたまねぎに続き、今回はキャベツで実証いただきました。県内の農家の所得向上のためには、米の需要減少に伴う野菜などへの作付転換が必要ですが、労働力不足から、規模拡大に踏み出せない農家も多くみられます。
このため、今回の実証の結果が、今後の農家の所得向上と園芸作物の生産拡大につながるように、農業支援サービスの周知と利用体系の確立に向けて取り組んでいきたいと考えております。
■YUIME株式会社とは
YUIME株式会社は、一次産業に特化した支援企業としてデータプラットフォーム事業と人材支援事業を行う企業です。
2012年の創業時より展開する人材支援事業では永続的に全国の生産現場に労働力を支援出来る仕組みを構築するために産地間同士を連携させる独自の支援体制を築き上げ、現在では全国の繁忙期のみの短期労働力確保を現実化したパイオニア的人材支援企業として業界トップクラスの実績を誇っています。
また、その現場で培った経験とネットワークを生かしたデータプラットフォーム事業では、100人を超える専門家が、一般の農家や漁師から寄せられた「お金」「人」「物」「技」「売りかた」「地域」などの悩み・課題を解決するためのプラットフォームメディアを展開しています。
ここでしか読めないオリジナル記事、地方紙を含む他メディアの一次産業に関わる最新ニュースも充実しています。
■一次産業の課題解決プラットフォーム「YUIME Japan(ゆいめじゃぱん)」とは
「YUIME Japan」は、100人を超える研究者や大学教授などの専門家が、一般の農家や漁師から寄せられた悩み・相談を解決するためのプラットフォームです。
全国から寄せられた「お金(補助金・制度)」「人(後継者・働き手)」「物(農機具・漁具)」「技(栽培方法・病害虫)」「売りかた(販路拡大)」「地域(町おこし)」などの悩みについて、解決へと導くアドバイスを提供し、それを会員同士が共有できる、新しいWebサービスです。
会員登録は無料で、一次産業従事者、農業学校・水産学校の学生であれば誰でも気軽に使用できます。登録した会員は、ふだん抱えている悩みや疑問を無料で相談することができます。
■YUIME JapanのURL
https://yuime.jp/
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