埼玉県北本市では、酒類製造に関する特区を活用して、北本トマトを原材料とするリキュールを新たに製造する。今後は「北本トマトカレー」とともに、北本トマトを核としたブランド戦略を展開していく。
北本市には、戦前に、トマトの生産から加工品の製造までを一体的に行い、「石戸トマトクリーム」として全国へ向けて販売を開始すると、昭和天皇の即位を祝う博覧会で優良国産賞の受賞や、那須御用邸へ献上される等、現在でいう6次産業の先駆け的取組として成功を収めた歴史があります。こうした歴史をもとに、特区を活用したリキュール製造を通して、新たな農商連携の取組を進めます。
特区の概要
北本トマトを原材料としたリキュールの製造事業について、酒類製造免許に係る最低製造数量基準が6キロリットルから1キロリットルへと引き下げられ、小規模な主体も酒類製造免許を受けることが可能となります。
※令和2年8月7日付、第51回構造改革特例区域計画として内閣総理大臣により認定。
特区の活用を通じて~新たな農商連携の形~
北本トマトの生産から、特区を活用したリキュールの開発・製造・流通を、地域内事業者のパートナーシップによるビジネスとして成立させることにより、経済的利益と地域課題の解決を同時に実現することを目指します!
具体的取組例
リキュールを製造する製造業者が、一般に流通させることのできない形状の規格外製品を、品質に見合う適正価格で購入することで生産者を買い支えることや、農家に対して有機農産物の生産方法から管理手法までを支援し有機栽培を広めること等によって、バリューチェーン全体の生産性を改善し、地域資源である「北本トマト」を核とした地域の産業を生み出し競争基盤を築くとともに、持続可能な豊かな土地を保全すること等の取組みを通して、地域活性化に繋げます。
関連URL
http://www.city.kitamoto.saitama.jp/shisei/koho/4/1597976884955.html
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現