養液栽培専門企業である株式会社クレオでは、植物工場に特化した専門の新会社「株式会社クレオテクノロジー」を設立し、完全人工光型のシステム開発や栽培ノウハウ等の提供を行っていく。
株式会社クレオテクノロジーは、独自の栽培方法を採用することで、低価格でかつ、一株あたり300gを超える大型リーフレタスの栽培を実現する、完全人工光・全自動植物工場の開発に成功し、その栽培ノウハウとともに植物工場を提供する会社として設立いたしました。
■今後の事業展開
例年の天候不順を受けて人工光植物工場への期待は高まるものの、現状は「栽培コストが高く販路が広がらない」「リーフレタスの品質が悪く用途が広がらない」といったさまざまな課題があります。
新会社クレオテクノロジーでは、まず日産50kgの栽培を可能にする、「クレオファームソロ(仮称)」の提供開始を本年度4月より計画しています。
あわせて、「クレオファームマルチ(仮称)」の開発を本年度までに完了させ、日産1トン以上の栽培を可能にする大規模植物工場を来年度より提供いたします。
さらに、栽培状況を遠隔で監視するIOTセンサーによる監視サービスを開始し、独自の高効率・高品質レタスの栽培技術で特許を申請予定など、植物栽培におけるソリューションサービスの開発・提供に努めてまいります。
■「クレオファーム」の特長
〇 低価格:従来の植物工場とは異なる栽培プロセスの導入により、低価格栽培を実現
〇 安全:菌数の発生を理論的に最小化する栽培方法により、バクテリア発生 2.0×10^2 cfu/gの抑制に成功
〇 高品質:葉が大きくシャキシャキのリーフレタスで栽培一株300gを超える商用栽培を実現
〇 省人・低コスト化:大規模な自動化導入により人員を1/3、電力を70%に削減
■事業計画
クレオテクノロジーでは、初年度より複数棟の植物工場竣工を見込んでおり、3年累計で20億の売上を計画しております。
■クレオテクノロジーについて
株式会社クレオテクノロジーは、養液栽培専門企業である株式会社クレオ(2002年設立)の技術をもとに設立いたしました。植物工場「クレオファーム」とコンサルティングサービスの提供を開始し、千葉大学および三菱ケミカルアグリドリームと植物工場における栽培技術開発の提携を行っております。
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