豊島株式会社は、国産初のデニムブランドである「CANTON OVERALLS(キャントンオーバーオールズ)」について、東京農業大学の「山村再生プロジェクト」などの学生との共同プロジェクトを通して、農業用デニムウェアを開発した。
取り組みの背景
「CANTON OVERALLS」は、通常製品の生産・販売だけでなく、国産第一号のデニムブランドとして、国内におけるデニムウェアやジーンズの普及・継承に向けて、若年層への魅力発信や、大学生との勉強会などを開催してまいりました。
異業種では、元来ワークウェアとして誕生したデニムウェアの価値を見直すために、“働く、CANTON”シリーズとして、音楽家や飲食店など各業界とコラボした製品の開発や販売展開をして参りました。
また、当社では、1841年の創業時からの祖業であり、デニムの原料でもある綿花分野において、環境に配慮した継続的な綿花栽培や原産国の農家支援を目的とした、ブランド横断型のオーガニックコットンの普及プロジェクトにも取り組んでいます。
両大学所属学生とのプロジェクトを発足
CANTONのブランド刷新10年を迎えた2018年度には、現役大学生と協力したプロジェクトを発足。
農林水産省の調査*によると、2018年の国内農業就業人口は約175万人と、2000年の人口から半減、全国的に離農が進んでいる中で、従来の農業イメージの転換や従事者のモチベーション向上など、農業の活性化に向けた農作業ウェアの開発に向けて、東京農業大学の「山村再生プロジェクト」学生委員会所属メンバーと調査を実施しました。
さらに、創立以来の伝統を誇る共立女子大学 家政学部 被服学科の学生にも協力を依頼し、調査結果を基に、機能性とファッション性を両立するデニムウェアのデザイン・開発を進めてまいりました。
この度、両大学所属学生とのプロジェクトを通して、農業用デニムウェアが完成しました。今後もCANTON OVERALLSは、異業種コラボレーションや若者へのデニム普及を通して、デニム産業の活性化に寄与していきたいと考えております。
※農林水産省「農業労働力に関する統計」より http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
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