北海道岩見沢市、シスコシステムズ合同会社は、岩見沢市のICT活用によるスマートシティプロジェクトの開始に向けた協業を開始した。
北海道岩見沢市は、水稲を中心とした農業、そこから派生する食料品製造業を主な地域産業としていますが、その一方で高度ICT環境を背景とした企業進出・雇用創出にも力を入れています。
また、その気候や田園風景に欧州の雰囲気が感じられることから、ワイナリー等の観光資源を有し、全国の自治体初の「健康経営都市宣言」認定のもと、「ひともまちも元気で健康」をテーマとした各種取り組みも進めています。
■デジタル化時代の教育:環境による教育格差解消を目指す
ICT 活用に先進的な学校では、これまで以上に速いスピードで革新が進んでいます。いま、教育の現場では、遠隔授業など距離を超えた学術活動、人口減少地域の学校間接続、グローバルなコミュニケーション(海外交流授業)など、学生の学習意欲を促進し、新しい学習方法を可能にする様々なソリューションが求められています。
岩見沢市立緑陵高等学校は、教育者と学習者が安全なコラボレーション空間でつながり、授業を行ったり、コミュニティを作ることを目的にシスコが今年立ち上げた「デジタル スクール ネットワーク」プログラムに参加しています。
教室の壁を越えて、学生間交流や、教員同士のコミュニティなどを通して、無限に広がる学びを目指しています。
また、簡単で質の高いコラボレーションは、教職員の「働き方改革」、日常のコミュニケーションのために発生する移動コストやロスタイムの削減などにも寄与します。
■地域産業の活性化:元気なまちづくり
昨今、産学官の連携で、地域に応じた産業(観光、農業・食など)の活性化が注目されています。
岩見沢市は、全国に誇る水稲を中心とした農業、そこから派生する食料品製造業を中核に地域産業の活性化を目指し、農業従事者同士の情報交換、また、後継者育成の一環としてe-Learningを通じた勉強会などを開催する予定です。
また、岩見沢市とシスコは、安心/安全なまちづくりに向けた防災交通インフラの整備、魅力あるふるさとを目指した観光分野への展開も検討しています。
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