完全人工光型植物工場を運営する日清紡ホールディングスの徳島事務所ではイチゴの生産・事業化を進めており、2011年には関西圏への販売を計画している、という。
徳島事業所は、旧織布施設(約300平方メートル)を植物工場に改修し、徳寿工業の栽培棚などを導入して、2010年7月から葉物野菜やイチゴの実証栽培を進めてきた。
同社では、繊維関連の国内生産縮小に伴い、特殊繊維など自社の強みを生かせる新規事業として、植物工場に着目した。日清紡HDとグループ3社(日清紡ペーパープロダクツ、同テキスタイル、同ケミカル)で構成する徳島事業所と藤枝事業所(静岡県)の2カ所に実証試験のための施設を建設している。
2011年度は1万株規模の生産体制を整え、月に3,000パックを関西市場へ出荷する計画であり、当初の売り上げ目標は年間2,000~3,000万円程度を想定している。今後2~3年後には全体で7万株の生産規模まで拡大し、地元雇用を進めていく計画である。
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