パシフィコ横浜がJFEエンジグループと連携、施設内廃棄物を活用し電力の地産地消へ

 国内最大級の複合MICE施設であるパシフィコ横浜は、施設内で排出した廃棄物を燃料にした電力により、2017年4月2日に臨港パークへの電力供給を開始する。

パシフィコ横浜は、国内最大級の複合MICE施設として国際会議開催実績では国内トップの実績を持ち、サステイナブルな施設の実現を目指して環境負荷の低減のための取り組みを行っております。

施設内で集めた全てのごみの計量・記録を徹底し、施設内で出た廃棄物の完全把握と100%リサイクルを目指し、過去5年間は90%以上を実現。横浜市より3R活動優良事業所として認定されており、MICE施設のなかで世界トップレベルの水準となっております。

MICEとは
Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会/イベント)といったビジネスイベントの総称。

他方、パシフィコ横浜では、サステイナブルなMICE施設の提供を目指すなかで、施設内より排出した廃棄物を自社にて有効活用し、循環させる仕組みづくりが課題となっていました。


 このたび、横浜市内に本社を置く電力会社として最大の小売販売量実績を有し、再生可能エネルギー比率の高い電源を持つアーバンエナジー株式会社より、廃棄物を電力に転換する提案、新サービス「創電割」を受け、廃棄物を利用した循環型エネルギーシステムを実現すべく、アーバンエナジーならびにJFE環境株式会社と協力し、施設内の廃棄物を燃料にした電力を、臨港パークへ供給する運びとなりました。

今回の電力供給は、パシフィコ横浜が所有・管理する国際会議場や展示場などの各施設や、指定管理者として管理している臨港パークや国際交流ゾーン等で収集される廃棄物を燃料にした電力により臨港パークの電力需要の一部を賄うものです。

※アーバンエナジーならびにJFE環境株式会社は、JFEエンジニアリング株式会社のグループ会社です

■臨港パークへの電力供給スキーム
臨港パークへの電力供給にあたり、パシフィコ横浜の施設内で排出した廃棄物を、JFEエンジニアリング株式会社の100%子会社であるJFE環境株式会社が収集・運搬。同社が運営する産業廃棄物処理施設で焼却・発電します。

その電力のうち、年間約30万kWh(一般家庭約100世帯分)をアーバンエナジーが買取り、アーバンエナジーの新サービス「創電割(そうでんわり)」を活用して臨港パークへ電力を供給します。
「創電割」を用いることで、廃棄物の処理量に応じて電力料金が割り引かれ、臨港パークで発生する電力コストを削減できます。

契約電力 :65kW
供給開始日:2017年4月2日
※パシフィコ横浜全施設の総廃棄物量:124t/年(2015年度実績)
 上記廃棄物からの発電量により、契約電力の約12%を賄います。