エストニアに本社を置くNATUFIA Labは、今年の1月にラスベガスで行われたCES(Consumer Electronics Show / 民間機器技術のイベント)で、デザイン性に優れた家電としての植物工場商品「キッチンガーデン(自動調節式植物栽培装置)」を発表した。価格は$14,000(140万円)と高額だが、多くの機能が搭載されている。
キッチンガーデンの主な特徴
・温度、湿度、栄養、pHの自動調整ができる。
・30種類以上のハーブや野菜を栽培できる。
・32〜64の植物を同時に栽培可能であり、4人家族には十分な収穫量を得られる。
・苗床が付いている為、最適条件で発芽させることが可能。
・wi-fi、イーサネット、3Gの接続が可能。
・LED、ポンプ、ファンの各部分のセンサーで、リアルタイムに栽培環境の状況が確認可能。
NATUFIAキッチンガーデンは、機能性が優れていることと同時に、冷蔵庫と同じような形をしており、見た目がスリムで美しい。特に、鉢のデザインにこだわっており、この装置で使用されているセラミックカップはロシア貴族が1720年代に使用していた物と同様の形だ。
栽培する際、種の購入はパソコンもしくは、キッチンガーデンに搭載されているタッチスクリーンから行うことができ、自宅の玄関で受け取ることができる。
・リーフレタス・・・€4.75(575円)/5カプセル
・トマト ・・・€4.95(599円)/5カプセル (€1=¥121で計算)
種子は生物分解性カップの中に入った状態で届くので、キッチンガーデンに入れて、スイッチを押すだけですぐに栽培を開始できる。本商品の下に搭載されている16ガロン(61L)タンクでpH調整を行いながら水と養分が混ぜられる。
その後、培養液は紫外線フィルターを通り、上部に運ばれ、四時間ごとに次の培地カップに滝のようにに流れるシステムである。
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