株式会社スプレッドが開発した『Vegetable Factory(TM)』が2016年「Edison Awards(エジソン賞)」の農業・園芸分野において金賞を受賞し、授賞式が2016年4月21日(木)にアメリカ・ニューヨークのEdison Awards Galaにて開催された。
スプレッドは現在、日産21,000株のレタスを生産しており、単一のレタス植物工場では世界最大規模を誇る。また、日産30,000株の新工場の稼働も2017年に予定している。
スプレッドの『Vegetable Factory(TM)』は、「環境対応」と「低コスト」を実現した画期的な最先端野菜生産システム。このシステムは、場所を選ばず、世界中のどこでも安定した野菜生産が可能となるため、多くの国や地域における産業振興や食料安全保障に貢献することができるだろう。スプレッドは、持続可能な農業の実現に向けて、今後もさらなる技術革新に挑戦し続けていく予定だ。
◆『Vegetable Factory(TM)』とは
スプレッドが保有する植物工場の栽培技術やノウハウを生かし、国内の設備・技術メーカーとの共同開発により完成した最先端野菜生産システム。この新システムにおいて、大規模野菜工場による栽培自動化、水資源リサイクル、自社開発野菜専用LED照明、空調制御システム、IoT技術を活用した情報システムなど、多くの新技術が誕生している。また、野菜工場の大きな課題であるコスト面においては、現在、同社で運営する野菜工場「亀岡プラント(京都府亀岡市)」と比較し、人件費50%、電力費30%など大幅なコスト削減を実現した。
◆エジソン賞について
AMA(米国マーケティング協会)が 1987 年から各分野における「世の中を変える革新」を表彰しており、2008 年からは 非営利公益法人Edison Universe が運営しています。製品開発、デザイン、工学、科学、マーケティング、教育など多様な分野のプロフェッショナル 3,000 人を超える委員会によって「概念」「価値」「発展の経緯」「社会的貢献」の四つの軸から総合的な評価が行なわれ、受賞者が決定される。
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